2013年3月1日金曜日

「大義、親を滅す」が「スメラギ」の君主鉄則



 出典:篤姫を生んだ鹿児島こそ
    スメル八千年帝国の理想郷だった
   『言語復原史学会:加治木義博』
    KKロングセラーズ
    65~66頁

 「3章 嶋津家の家系と施政哲学

 《「大義、親を滅す」が「スメラギ」の君主鉄則
 「「大義、親を滅す」が「スメラギ」の君主鉄則


 次頁の写真は、

 その仙洞御所の現代まで残った一部で、

 天皇、皇后両陛下が、公務の余暇にお茶を楽しまれ、

 来客を応接された茶室の「醒花亭」のお座敷である。

 庶民の茶室と変わらないが、

 印象は、後世の富豪たちが詫(わび)、寂(さび)と称して

 金をかけた賛沢な専用茶室ではない、

 ごく安手(やすで)な庶民の座敷そのままである。

 ことに張り障子が安っぽくて、

 後世の感覚では、

 「これでも茶室…?」という姿である。

 だがそれこそが、我が国の天皇が、

 西欧並みの贅(ぜい)を誇った皇帝ではなく、

 独特の崇高な帝王哲学の実践者だった

 ということを立証しているとご理解し、

 ご認識いただかねばならないのである。

 こうした古来の皇居の質素さは、

 西欧諸国の宮殿の豪華さと比較してみて、

 初めて人々の胸を打つ、

 我々日本国民の誇りであり、感激であって、

 在来の誤った皇室観を改めなければならないことを認識させる。

 理想的統治者の最たるものである。

 斉彬や篤姫の真価は、

 やむなく従った当時の君主の

 ぎらぎらした絢爛な華燭風俗ではなく、

 その下に隠された質実剛健、

 国民のためにすべてを捨てた無欲の生涯にある。

 それは

 「生活に困る人が一人もいないのが政治の任務だ」という

 斉彬の教えが、何よりも雄弁に立証している。

 戦乱は時々起こったが、天皇家が範を垂れた、

 この愛は、我が国が国民を赤子(せきし)と考える為政者によって

 建国以来守られてきた証しなのである。

 一貫しているのは「君主の責任を果たす」ことで、

 それは後に説明するスメルのウバイド女王に始まり、

 代々の「スメル吾君(すめらぎ)」、

 アレクサンドロス、アソカ王、

 代々の「天皇(すめらぎ)」に厳守され、

 頼朝などを挟んで、

 忠久以下の歴代嶋津藩主が貫いた「無私」の鉄則だった。

 津藩の藩主の座を巡る「お由羅騒動」という不快な暗闘はあったが、

 伝統の君主道を誇った斉興が騒動を実行することは絶対にない。

 彼は君主道に反した妄動家臣を厳しく罰しただけである。

 ついでに言えば、源頼朝が、

 義経ら血を分けた弟たちを討伐した一族破壊行為もまた、

 この厳しい君主道思想の現れであって、

 自分だけが良ければいいという、幼稚な利己の暴露ではない。

 それは「公のために親を滅す」という、

 古来、君主に課された鉄則に従った、

 選択の余地のない処置であり、悲劇だったのである。

 「写真」仙洞御所の醒花亭内部


 《スメル(シュメール)文明
 「スメル(シュメール)文明

 《パーリ語辞典
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