2013年4月2日火曜日
『記・紀』に続出するインド文化の片鱗
出典:篤姫を生んだ鹿児島こそ
スメル八千年帝国の理想郷だった
『言語復原史学会:加治木義博』
KKロングセラーズ
123~124頁
「5章 一気に解けた、謎の天皇家の出身」
《『記・紀』に続出するインド文化の片鱗》
「『記・紀』に続出するインド文化の片鱗」
そのソナカ天皇以後の渡来・往復の継続は、
『古事記』に
応神天皇が近江の木幡に行幸したとき詠んだ歌にも、
はっきりと詠みこまれている。
「この蟹(カニ)や・いずこの蟹(カニ)。百(もも)伝う角鹿の蟹……」
原文は一字ずつ漢字のカナを当てたカナ書きだが、
こうして訳してみると蟹の他に鹿の名が伏せられていることに気付く。
そして伏せられたクイズの答は「蟹鹿」である。
これはアソカ王の後にインド政権を継いだカニシカ王の発音に一致する。
天皇は面白がって、これを出題して、
相手の知性をテストしてみたのである。
その意味は、シュンガ王国が生まれ、
その後にクシャン王国が生まれて、
2世紀後半の卑弥呼即位当時には、
中央アジアまで包みこむ大帝国になる。
それに120年代に君臨したのがカニシカ大王だったからだ。
こう確定すると、『記・紀』の名詞も、
在来の読み方が間違っていたとはっきり断定できるものが続出する。
イザナミノミコトが最後の出産をしたとき、
火の神である「火之迦具土(ひのかぐつち)神」が
生まれたため腹部が焼けて、ミコトは亡くなってしまう。
この当て字は『古事記』のものであるが
『日本書紀』には軻遇突智(カグツチ)と書いたものがあるため、
「カグツチ」と読むことに決められていた。
だがインド語では火のことを「アグニ」と言い、
薩摩には阿久根という町もある。
同じ火の神名であるこの迦具土(かぐつち)を見ると、
『古事記』のほうの軻遇突智(カグツチ)の軻は余り使わない文字で、
偏(へん)の車をこざと偏に変えると、
旁(つく)りは可でも発音は「ア=阿」である。
軻遇(カグ)はアグだとすると、
突智(ツチ)と書いた土(つち)は、
古音の「ニ」で読むと「アグニ」で、
まさにインド語の火、アグニに完全に一致する。
こうして在来の言語学が見落としていたものを修正していくと、
『記・紀』の中にも、大量のインド語が見つかり、
我が国の文化が天皇家によって普及したインド文化と、
その背後に隠されていたギリシャ文明と
大きなつながりがあったことが確認できる。
《スメル(シュメール)文明》
「スメル(シュメール)文明」
《パーリ語辞典》
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