2013年6月17日月曜日
「むすび」支配というもの
出典:篤姫を生んだ鹿児島こそ
スメル八千年帝国の理想郷だった
『言語復原史学会:加治木義博』
KKロングセラーズ
265~267頁
「終章 今こそ、この尊い人類の遣産を役立たせる時」
《「むすび」支配というもの》
「「むすび」支配というもの」
人類の歴史は見ようによっては、勝敗の歴史に見えるが、
ごく少数の例外をのぞいて、
人々は[支配欲」だけで生きてきたわけではない。
少数のものが欲望のままに行動して、戦い、大半が滅んで、
わずかな数が勝ち残ってその欲望を実現したが、
そうした行為が許される限りまた新しい征服者が出現して襲いかかり、
叩きつぶされて長続きはしなかった。
こうして新しい支配者が繰り返し生まれる内に、
人々は次第に身を守る知恵を学び取り、
自分たちに本当に役立つ支配者だけを選んで残し、
たとえどんなに強力に見えても支配者はいつか必ず滅びて行った。
その支配者たちの子孫は、その支配権を失うことで生き残れたが、
支配権の継続を主張したものは抹殺された。
これが、今までは明確に指摘したもののない、
支配というものの総括である。
篤姫とその婚家の徳川も、その支配権を失ったから今、子孫がいる。
その支配権を失う瞬間に起きた激しい爆発を、
その地位という「支配権のカケラ」ゆえに吹き荒れた激風に耐えて、
あるいは逆らって、忍びに忍び、耐えに耐え、
最悪の破滅から救ったのが篤姫であり和宮だった。
その「うら若さ」が、武カという暴力で旧支配権を抹殺し、
新たに作り出そうとしていた攻撃軍の手を緩めさせた。
しかしそれ以上に、
攻撃軍は和宮と篤姫を出した天皇家と嶋津家が中核だった。
だから我が国の幕藩体制脱皮は、
古臭い身分制度とそれに染まった思想とを、
巧みに逆手に取った運命の女神によって、
「天佑」として与えられた、稀有の無血革命だったのである。
革命といえば流血は当然だった時代に、
その武力の総量では、
世界に比類を見ない武士団を抱えていた日本列島が、
二派に分れて激突した場合を考えると、
それはまさに天佑とい、つしかない結果を生んだが、
そこにこの二女性の非凡な対応が大きな役割を果たした。
世界史に革命の数は数え切れないほどあるが、
その革命がひっくり返した支配権の量で
日本の幕藩体制ほどの数にのぼるものはない。
一例をあげれば今、長崎県になっているが、
幕末には島原藩七万石、
平戸藩六万余石、
平戸新田藩一万石、
大村藩二万余石、
五島藩一万余石、
府中藩五万余石、
このほかにまだ天領二カ所、
佐賀藩領一カ所があったのである。
だから現在、四七都道府県があるから、
四七藩があって、四七の支配権が、
明治維新でなくなったのではない。
藩の総数は約三四○藩あり、
そのほかにそれに類する支配権を持っていた寺社領などが
まだ沢山あったのである。
それが全部、明治新政府の支配地になり、
全部、所有権を失い、
以後は旧領主も税金を払わねばならなくなる。
これが一斉に蜂起したならフランス革命など小事件にしか見えなくなる。
その幕藩体制を守る側に篤姫たちは立っていたのである。
そして今、世界は北鮮問題とアラブ系テロ組織に悩まされながら、
打つべき決め手を持っていない。
さらには中国やロシアのように火種を抱えている大国まである。
しかも形は異なるが、過去の藩に代わる企業体があり、
将軍家をはるかに上回る支配権をもつ資本家という名の世界支配者がいる。
それが私たちのノド首を締めつけて、
食費を上げ、石油代を上げ、CO2 を無限にばら撤く。
私たちまでが「革命」を起こしたくなる恐れがある。
しかもその金銭万能体制が崩壊しはじめている。
こんなとき、どうすればいいか?
アルコールまみれで歌ったり、踊ったりしている暇はない。
巨大地震や巨大台風よりも恐ろしい人類全滅の
大波乱を前にしていることを忘れてはならない。
あなた御自身が、藩主であり、篤姫でもあるのだから…… 。
加治木義博
《スメル(シュメール)文明》
「スメル(シュメール)文明」
《パーリ語辞典》
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『参考』
『言語復原史学会:Web』
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