2013年6月1日土曜日

桑田教授の鑑定と東京都・白金台(しろがねだい)の由来


 出典:篤姫を生んだ鹿児島こそ
    スメル八千年帝国の理想郷だった
   『言語復原史学会:加治木義博』
    KKロングセラーズ
    230~231頁

 「12章 官軍の初代総裁・嶋津備後のお守り

 《桑田教授の鑑定と東京都・白金台(しろがねだい)の由来
 「桑田教授の鑑定と東京都・白金台(しろがねだい)の由来


 私(加治木義博)は大阪府文化財保護審議会の審議委員をしていたので、
 
 文化庁でたまたま同席した東大教授で史料編纂所長だった

 桑田忠親博士に、このお守りの話をしてみた。

 すると大層興味をもたれて、鑑定していただくことになった。

 その結果、思いもかけない答が見つかった。

 それを当時、頂戴した先生の御著書から要約してみると、

 『東京名物の浅草寺の本尊

 イ、

  浅草観音縁起によると、

  浅草寺の本尊は高さ一寸八分(約六センチたらず)の

  白金の観世音菩薩像であるというが、

  いまの駒形付近で漁師の網にかかって拾いあげられて以来、

  千三百年もの間、だれも、その姿を拝んだものがいない。

  秘仏不在説さえ流布されている。

 ロ、

  慈覚大師が模像を造ったともいう。

  また鎌倉末期、浅草寺の座主・寂海法印が

  日蓮上人の弟子となり、

  寺を追われたとき本尊を運び去り、

  橋場(台東区今戸三丁目)に長昌寺を開いたので、

  同寺にあるのがそれだともいい、不明の点が多い。

 ハ、

  約一億円。

 『浅草観音縁起

 その浅草観音縁起とはどんなものか、

 要約してある『神話伝説辞典』で見てみよう。

 「浅草観音の由来 推古天皇の御代。

  檜前(ひのくま)浜成、竹成の二人兄弟が

  宮戸川で漁をしていると、網にかかってあがったのが、

  観音の霊像であった。

  二人は主人である

  土師真中知(はじまなかち)の家を寺として安置した。

  これが浅草寺の本像で、

  開基に関係した右三人を、祀ったのが、

  三社権現だといわれている」

  (参考)折口信夫『三社縁起』

 桑田教授によると、

 橋場長昌寺に代々伝わったものが、

 浅草寺の信徒にしばしば奪われ、

 その都度取り戻したが、

 度重なる嫌がらせに住職が身の危険に怯えて寺を出、

 芝、白金の薩摩屋敷に縁戚がいたので、

 長屋に身を寄せてかくまわれ、そのまま一生を終えた。

 彼が安置した観音像が新たな信仰対象となり、

 信者が増えていまの白金台という地名が生まれた。

 それは、観音像が白金の鍍金がしてあることから

 「白金様」と呼ばれたためである。

 これは所有者が嶋津公であることから考え、

 その鍍金の色、造像時代の特殊な尺度で完全に一寸八分あること、

 光背に彫られた文言に兄弟の文字があって、

 兄弟縁起の発生の真相が裏打ちされていることなど、

 多くの貴重な要素を完備していることなど、

 いずれにしても国宝級の逸品である、

 と折り紙をつけていただいた。

 私たちは、それが浅草寺の元本尊であろうとなかろうと、

 維新の総大将として出陣した曾祖父の記念品として、

 この上ない歴史の証人として大切にしているのである。


 《スメル(シュメール)文明
 「スメル(シュメール)文明

 《パーリ語辞典
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 『言語復原史学会:Web』
 『言語復原史学会:画像』 
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